Notre-Dame de la Garde
「いいポール、フランスにはね、おふくろさん教会は
どこにでもあるのよ。パリだけじゃない!でもね、君
の好きなチチは溢れていないのよぉ。」
と英国の若者は仏のお姉さま方にからかわれた。
ノートルダムと聞いてどこを思い出すのだろうか?
もちろん母だよね、ポール!
街を眺望すると必ず見える教会である。
小高い丘の上に建てられ、よくまあ、あのミストラルで
持ちこたえられるものだと感心してしまう。
案の定、諷刺画の中には、風で塔半ばからポッキリと
折れているのがある。それほど頑丈なのである。
教会の内部は2段に別れ、ひんやりとした中に、音楽
が響き渡り、蝋燭の火が揺れている。
地中海で海難にあった人達を弔い、航海安全を祈願
する石版や絵画が教会内に随所に見られる。
教会の回廊を歩くと、どこの方角も景観が素晴らしい。
その一角に一際高くなった展望台があり、そこから地
母は、山の上からマルセーユを見守っている。
20010302 yossy