Hotel de Ville (市役所)
その昔、このあたりが街の中心でした。地図を見ていただければおわかりの通り、旧市街の区画では中心に
位置しますが、その後、新市街ができたため、現在では街のかなりはずれにあるように見えます。
市庁舎の入口には、中央にフランス国旗、向かって左にEU旗、そして右にプロバンスの旗が掲げられます。
プロバンスの旗は、上の写真では少々見にくいですが、黄色5筋の間に赤色4筋の旗です。昔の伝えによると
戦場で倒れた同胞が血の付いた指で盾につけた筋、それが旗の謂れとなっていると聞きました。血生臭い話
と思われるでしょうが、それだけ多数の民族に蹂躙されてきたここプロバンスの歴史を振返ると、それでも建国
の喜びに沸いた人々の思いが残されているのだと思います。
建物は古いものの中に入ると新装され活気が感じられます。ここで面白いのは、入口裏の掲示板に結婚届出
のあった方の張出しがあり、誰がいつ結婚式を行うかわかる仕組みになっています。日本人の方も何組か利
用されているようです。
鐘楼中ほどには昔ながらの人形がまた上部には時計が取付けており、時計を持たない生活にまた拍車がか
かります。クリスマス(Noel)時期には、右のように光で飾りつけられ、道行く人を振り返らせます。
この光の装飾の中には、街毎に特徴的な形を持つ飾りがあり、それをプロバンスの人々はオラが村の象徴
として大切にしています。
市庁舎前の石畳の広場には、週に何回か花市が立ち華やかです。午後になると、その市は綺麗に片付けられ
、周りのカフェからせり出した屋外レストランとして人で賑わいます。
20010212 yossy